HONDAとYAMAHAが動かす魅惑の街と私たちの国。

ここ1週間、腹痛と下しに苦しまされている。 多分、知らず知らずのうちに飲んだホテル屋上、プールの水が原因だ。元々、胃腸が弱い私でも、ここまで長引くのは珍しいのでなかなか困惑している。ビオフェルミン百草丸も効かない。正露丸は飲んでいない。

私は、3月19日からベトナムハノイにいた。 Theアジアという国を訪れたのは初めて。 バイクのクラクション、様々な匂い。 雑多感に圧倒される。 気温は20度を超え、湿度が高い。 体がベタつく。 道路脇には、「HONDA」「YAMAHA」と、書かれたバイクが並べられている。 その道端も、昼の12時を過ぎると、プラスチック製のローチェアが、プラスチック製のローテーブルを囲む光景に変わる。 夜もバイクは忙しなく、街を動かし続けていた。

ベトナムは現在、絶賛経済発展中だ。 9000万人を超える人口が、とてもエネルギッシュに動き、アメリカ、日本、韓国などから多くの対外投資を得て、堅調に伸び続ける。

ただ私たちの住む日本という国がそうであったように、発展が進むにつれ、こんな光景はどこかへと消えてゆき、そして、見えなくなる。10年後にまたハノイを訪れたら、そこにある光景は今回見たものとはまるで違うものだろう。

18歳の私が見てきた日本という国は、世界で最も平和な国であり、先進国としての一面しかない。言伝に高度経済成長期やバブル期を聞いたところで、イメージでしかなく実感など出来ない世界だ。しかし間違いなく日本にも私の見たベトナムに近い時代があったのだ。

2019.3.29